亀頭包皮炎とは?治療方法や検査方法もご紹介!

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男性器が赤く腫れて痛い

男性器が腫れぼったい

男性器にゴミが溜まり、変な臭いがする

 

こんな症状でお困りではありませんか?

それは「亀頭包皮炎」かもしれません。

亀頭包皮炎とは、男性器の先端部分である亀頭と、それを包む包皮に炎症が起こり、赤くなったり、皮がむけたり、ひどい場合は膿が出るなどの症状が出る病気です。

 

炎症は、亀頭と包皮の摩擦により、細菌やカンジダ(カビの一種)が感染・増殖することで発生します。

包茎だと影響を受けやすいため、子どもが発症しやすい病気ですが、大人も発症することがあります。

症状によっては自然に治ることもありますが、一度治っても菌がすべて除去されず、再発することもあります。

 

また、悪化して痛みが強くなったり、潰瘍になったりすることもあります。

さらに、尿道狭窄症などのリスクもありますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

今回は、亀頭包皮炎とはどんな病気なのか、どこで診療を受ければいいのかをご紹介します。

亀頭包皮炎の原因

亀頭包皮炎は、亀頭や包皮に黄色ブドウ球菌や大腸菌などの細菌や、カンジダ菌が感染することで発症します。

いずれの場合も、亀頭や包皮の不衛生が一番の原因ですが、陰部を激しく洗うと粘膜が傷つき、発症の引き金になることがあります。

 

また、性交渉によってカンジダや淋菌、クラミジア菌に感染することで、亀頭包皮炎を発症するケースもあります。

また、検査で細菌とカンジダの両方の感染が判明するケースもあり、細菌感染かカンジダ感染かによって治療法が異なります。

 

亀頭包皮炎の症状

亀頭包皮炎の症状としては、亀頭や包皮の赤み、ただれ、かゆみ、皮むけ、痛みなどがあり、症状がひどくなると、表面から膿や潰瘍ができることもあります。

亀頭だけに炎症がある場合は「亀頭炎」、包皮だけに炎症がある場合は「包皮炎」と呼ばれます。

亀頭包皮炎の原因が細菌性かカンジダ性かによって、症状はさまざまです。

細菌性

細菌が原因の亀頭包皮炎は、赤みや腫れ、ただれがひどくなりがちです。

炎症が悪化すると、包皮をめくることができなくなり、黄色い膿が出ることもあります。

カンジダ

カンジダは、赤みや腫れだけでなく、白や黄色いカスが溜まり、腐敗臭がするのが特徴です。

 

亀頭包皮炎になりやすい人

包茎

亀頭包皮炎の原因として最も多いのは、亀頭や包皮の不衛生な状態です。

特に子供は、包皮のいろいろな部分を触った後に、手で陰部を触ることが多いので、亀頭包皮炎になりやすいと言われています。

 

また、成人の包茎の方で、何度も亀頭包皮炎を発症する場合は、包茎手術を検討する必要があります。

包茎の基礎知識|包茎とは?包茎の種類

睡眠不足やストレス

睡眠不足が続いたり、強いストレスにさらされ続けたりすると、免疫力が低下してしまいます。

その結果、亀頭包皮炎だけでなく、さまざまな感染症にかかりやすくなってしまいます。

 

糖尿病性の亀頭包皮炎

糖尿病が網膜症や神経障害を引き起こすことはよく知られていますが、実は亀頭包皮炎も糖尿病の合併症のひとつです。

陰茎の血管はとても繊細なので、糖尿病で動脈硬化が進行すると、血液の循環が悪くなり、陰茎に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなるのです。

 

その結果、ペニスの免疫力が低下し、亀頭包皮炎に感染しやすくなってしまうのです。

さらに、糖尿病の場合、治るまでに時間がかかるケースもあります。

 

亀頭包皮炎の診療科目

亀頭包皮炎は自然に治ることもあります。

しかし、症状によっては治るのに時間がかかったり、ひどい場合は潰瘍化したりすることもあるので、早めの受診をおすすめします。

 

そのような場合は、泌尿器科や皮膚科を受診してください。

 

亀頭包皮炎の検査方法

亀頭包皮炎の検査は、亀頭や包皮の表面を綿棒でこすり、付着した細菌を培養して原因菌を特定するものです。

通常、1~2週間以内に検査結果が出ます。

 

また、炎症の大きさを確認するために、血液検査や尿検査を行うこともあります。

 

亀頭包皮炎の治療法

亀頭包皮炎は、細菌性とカンジダ性で治療法が異なります。

ただし、すべての症例が1種類の細菌のみによって引き起こされるわけではなく、検査の結果、細菌とカンジダの両方が存在するケースもあります。

そのような場合は、それぞれの菌の種類に対応した薬剤を組み合わせて治療する必要があります。

 

そのため、事前に検査を行い、原因菌を特定することが重要です。

 

細菌性

抗生物質の外用薬で治療し、炎症を抑えるために少量のステロイドを混ぜることもあります。

炎症がひどいときは、抗生物質の内服を併用することもあります。

 

カンジダ

抗真菌剤の外用薬で治療し、時には炎症を抑えるために少量のステロイドを混ぜることもあります。

炎症がひどいときは、抗生物質の内服を行うこともあります。

 

市販薬について

デリケートな部分の病気なので、「できれば病院に行かずに市販薬で治したい」と考える方も多いのではないでしょうか。

しかし、亀頭包皮炎は原因によって治療法が異なります。

 

細菌性なのかカンジダ性なのか、医師でも判断が難しい場合もありますので、自己判断せずにしっかりと検査・診察することが、亀頭包皮炎を早く治すことにつながります。

 

亀頭包皮炎の治療期間

クリニックで処方される外用薬による治療は、通常1週間程度で改善しますが、炎症がひどい場合や免疫力が低下している場合は、治療が長引くことがあります。

また、カンジダは皮膚の奥深くまで侵入している場合があり、完全に除去するには1~2ヵ月かかることもあります。

 

再発防止のため、根気よく治療を継続する必要があります。

 

亀頭包皮炎の注意点

亀頭包皮炎は不衛生な状態が最も多いのですが、過度の洗浄も陰部の粘膜を傷つけ、発症の大きな原因になっています。

何らかの原因で亀頭や包皮に赤みが出た場合、「清潔にしたい」という気持ちから過剰に洗うと、症状を悪化させることがあります。

 

また、ボディーソープの刺激が強すぎる場合もあります。

そのため、治療中に限らず、陰部の洗浄は、表面の汚れを洗い流す程度の優しいシャワーレベルで十分です。

 

また、淋病やクラミジアによる亀頭包皮炎であれば、パートナーにも感染する可能性があります。

ピンポン感染を防ぐためにも、パートナーは一緒に治療することをおすすめします。

 

亀頭包皮炎の費用

亀頭包皮炎の治療には医療保険が適用されます。

 

まとめ

亀頭包皮炎は自然に治ることもありますが、症状によっては悪化や再発の可能性が高い病気です。

 

また、早期治療のためには、精密な診察や検査によって原因菌を特定することが重要です。

そのため、気になる症状が出た場合は、自己判断ではなく、お近くの泌尿器科や皮膚科を受診されることをおすすめします。